事業方針
令和7年度 仙人福祉事業会 事業方針
本年度の法人としての基本方針は、下記の4項目です。これらを事業運営の柱として事業所や部門ごとに責任を持ち、全職員一丸となって各種の取り組みを進めます。
- 利用者に満足していただける施設づくり
令和6年度は、新型コロナウイルスの感染対策に取り組みながら安全・安心を基本にサービス提供を行ってきましたが、昨年3月、7月と今年2月に施設内でコロナウイルスによる感染症が広がり、利用者の皆さんには大変窮屈な生活をしていただきました。
今年度においても、全サービス事業所や部門において感染対策を徹底すると共に、入所者の皆さんやデイサービス利用者の皆さんが、一日一日を心豊かに楽しく暮らせるよう魅力あるサービス提供に努めていきます。
具体的な取り組みについては、各事業所の事業計画に記載していますが、本年度は施設に対する利用者や家族の思いを様々な場面で聞き取り、皆様に満足していただける施設を目指します。
また、利用者の皆さんに満足していただくため、町内各地で行われるお祭りやイベントなどに参加できる機会を増やし、地域の皆さんと交流をしていただく取り組みも進めていきます。
このほか、定期的に演芸週間等を設けて楽器演奏や歌のほか踊りや体操を皆さんと一緒になって楽しんでもらうなど、グリーンビラ夜久野に入所して良かった、グリーンビラ夜久野で楽しい時間を過ごせたと実感していただけるように努めていきます。
- 地域から信頼され、愛される施設づくり
新型コロナウイルスの分類が感染法上の第2類から第5類に移行したことで、各自治会においては集会や地域イベントが再開されています。
夜久野町(中山間地域)は高齢化の進展が著しく、支援や介護を必要とする高齢者も増えつつあることから、地域における福祉の充実や発展を使命とする社会福祉法人として、全ての高齢者が必要なサービスや支援を受けられ、一人も福祉制度の枠から漏れることのないように取り組みを進めていきます。
具体的には施設周辺に住んでおられる皆様はグリーンビラ夜久野(特養・デイサービス)に何を期待されているのか等について、幅広く住民の声を募集し広報紙やホームページで紹介するほか、実際に利用されている入所者・利用者の生の声や、グリーンビラ夜久野で働いている職員の声についても広く皆様に紹介していきます。
また、地域の方々に気軽に施設に訪問していただき、入所者や利用者と触れ合っていただけるよう、施設行事等を行う際には自治会長に事前に案内状を送付するほか、定期的に地域住民の皆様を対象とする施設見学会を開催していきます。
- 職員が働き甲斐を持てる職場づくり
民間企業に比べ低賃金であると言われる福祉職場でありますが、今年度においても国の介護報酬の見直しの動向を注視しながら、職員の年収増に向けた処遇改善を行うと共に、職員研修や技術向上の支援を通じて専門性の向上を図ります。
介護職員の介護負担の軽減については、施設全体の生産性向上の取り組みを通じた職場環境の改善に向け、生産性向上に資する介護ロボット・ICT の導入や更新を適宜進めます。
施設内外で発生したトラブルやハラスメント等については、外部有識者や第三者委員にも窓口に加わっていただき、適宜適切で速やかな課題解決を図ると共に、全国的に増加傾向にあるカスタマーハラスメントについては、昨年12月に策定した“カスタマーハラスメント行動指針”に基づき厳正に対応します。
また、サービス事業所間の人事交流を定期的に行い、職員の視野を広げる取り組みのほか、職員が適切に休暇を取得できる環境を整えていきます。
併せて時間外勤務の削減を進めることによって、ワークライフバランスの推進に取り組みます。
更に、本年度においても引き続き職員意見箱や職員アンケート・施設長面談等を通して職員の要望や意見に耳を傾け、職員の心身の健康と安全確保に力を入れます。
- 安定経営の確立
サービス利用者は一部のサービスにおいて回復傾向が見られるものの、未だコロナ前の水準まで戻すことができていないことから、法人職員一人ひとりが知恵を出しあい、利用者増と経費削減に向けて取り組んでいきます。
利用者増に向けての具体的な取り組み内容については、各事業所の計画にも記載していますが、利用者個々の趣味や特技などを生かせたり、利用者の希望を取り入れたレクリエーションにも取り組むなど、利用者要望をできる限り取り入れたサービスに努めます。
経費削減については、入所者や利用者には極力影響を及ぼさないようにしながら、徹底した経費削減の取り組みを進めます。また、サービス事業所ごとの職員配置については、職員の個性や能力を見極めながら、適材適所の配置とするほか、稼働状況に応じた職員配置ができるよう複数の事業所を兼務することも可能とします。
合わせて、今後いつ起こるかしれない大規模災害や新型コロナウイルスによる集団感染(クラスター)の発生については、昨年4月に策定したBCP(業務継続計画) に基づき、全職員一丸となって確実に対応します。
最後に、昨年は関係機関や地域の皆様の長年にわたる心温まるご支援・ご指導をいただき30 年という節目を迎えることができたことに感謝し、10 月26 日にはグリーンビラ夜久野開設30 周年記念式典を開催しました。
今年度は、来るべき「40 周年に向けて挑戦と変革の年に !」をキャッチフレーズに将来を見据えた法人経営を確立するため、役職員一丸となって円滑な法人運営と各種サービスの改善に向けた取り組みを進めていきます。
基本方針
- 利用者に満足していただける施設づくり
- 地域から信頼され、愛される施設づくり
- 職員が働き甲斐を持てる職場づくり
- 安定経営の確立